今年から実験している1200MHz帯のトランスバーター
のその後ですが、
新しい基板を設計し直して、どうにか上手くいきました。

前回はIF周波数を430MHz帯で実験したのですが
どうもスプリアスが強くて難儀していました。
(ミキサー内で発生している)
今回はオーソドックスなIF周波数144MHz帯で実験
して、上手く出来ました。
ワンボードのTRVで製作して、パターンでBPFを作製した
ので、サイズが大きくなってしまいました。
基板サイズは5.6GHz帯TRVと同サイズです。
基板は0.6mmのFR−4です。裏面は全面GNDです。
マイナス電源は使用していないので、調整は楽です。
実験の結果は
IF周波数:145MHz
LO周波数:1150MHz
RF周波数:1295MHz
IF入力レベル:5dBm
LO入力レベル:10dBm
送信出力:20dBm
受信コンバージョンゲイン:21dB
以上の結果でした。

写真は送信時のスペアナ画面です。
144MHz帯で5mWも入力すれば100mW以上の
出力が得られます。
スプリアスも−60dB近くに抑えられたので、法的問題も
クリアできます。
送信時の消費電力はDC8Vで約160mAでした。
出力が100mW以上有るので、他のトランスバーターのIF
用には十分ですし、更に10Wまで出力を上げるのも簡単です。
まだLOの製作が残っていますが、今回もPLL、2cH-LO
の設計を考えています。
145MHzで1295MHzと1280MHzの2波が可能に
なります。
LO周波数は低いので、他の製品でも良いかもしれません。
(ぴるる等)
posted by 7L1WQG at 22:56|
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