2018年04月27日

24GHz帯トランスバーターの修理依頼

24GHzトランスバーターの修理依頼
マキ電機製の24GHz帯トランスバーターの修理依頼があり、調査してみました。

ユーザー曰く、症状はキャリコンが壊れているという事でした。

しかし、電源を入れてみると、殆どのデバイスに電流が流れていませんでした。

前回の10GHzトランスバーターより深刻です。

原因は想像ですが、
まず、FETが破損して、その影響で電源(レギュレーター)
のショートで過熱して破損、更にコンデンサー関係が液漏れで、パターンショート。
その影響かトランジスタ関係も破損しているようです。

修理はかなり大掛かりになり、極端な話ですが、基板以外の部品は殆ど交換しなければなりません。
(殆どのデバイスが影響を受けているので、交換したほうが確実)

抵抗値の不適切、VRのガタツキ、コンデンサーの不良、等々もありました。

最初から製作したほうが簡単なくらいの故障です。
こうなると、修理ではなくレストア

ここから先に、進めるか相談中です。

201804-tr24g-1.jpg
マキ電機製24GHz帯トランスバーター・ワンボード基板

201804-tr24g-2.jpg
電源周り、コンデンサーの液漏れ、この写真のデバイスは全て壊れている。

201804-tr24g-3.jpg
TXの初段、NE3210S01の頭が飛んでいる。

201804-tr24g-4.jpg
78N05レギュレータ コンデンサーの液漏れによりパターンが腐食している。

201804-tr24g-5.jpg
キャリコンの検波ダイオード
設置方向が変?パターンが剥離している。

最終的には、持ち主の判断で、今回は修理は中止になりました。
posted by 7L1WQG at 00:00| Comment(0) | トランスバーター

2018年04月20日

10GHz帯LNAの修理

10GHz帯LNAの修理

マキ電機製の10GHz帯LNA修理依頼があり、修理しました。
症状は動作しない様です。
(中古で購入した・・との事です)

蓋を開けて中を見ると、改造?修理した様です。

201804-lna10g-1.jpg
修理前の10GHz帯LNA

SGから-40dBm入力してみると、出力も同じで、ゲインは0dBでした。

201804-lna10g-2.jpg
電源部が怪しい

デバイスはFHX35LGとNE3515S02の2段構成です。

回路全体が汚く、電源周りも怪しいので、基板を外して電源周りの部品を交換することにしました。

201804-lna10g-3.jpg
78N05周り 怪しい ケミコンが浮いている

やはり部品を外してみると、パターンが一部剥離していました。

電源のレギュレーターは78N05でしたが、ここは電流を必要としないので
78L05Fに交換、コンデンサーは全てOSコンに交換しました。

201804-lna10g-4.jpg
修理した電源部 一部パターンが剥離していたので修正

これで電源は問題なくなりました。

VRはやはりガタガタなので、交換
チップ抵抗やチップコンデンサーも交換
SMAJコネクターも傷んでいたので交換

201804-lna10g-5.jpg
電源周りを修理した基板

これで、電源関係は正常に動作するようになりました。

再度、ゲインを調べてみると約10dB程度でした。

ドレイン、ゲート電圧を測ると、初段のFHX35LGのゲート電圧が-0.05Vでした。
つまり壊れているので、NE3512S01に交換

201804-lna10g-6.jpg
これで修理終了 
SMAJコネクターは安く修理するために業務用の外し品、性能は良い


再度調整をしてゲインは約30dBになりました。

ここまで、修理時間は約2時間でした。

蓋を閉めると、ゲインが大幅に減少

ICマットと銅箔テープで処理して、ゲインは30dBを確保

最大出力も10dBm出るようになり、ゲイン特性も良好

周波数特性も問題なく、発振もないのでこれで終了です。
posted by 7L1WQG at 00:00| Comment(0) | プリアンプ・LNA

2018年04月19日

10GHz帯トランスバーターの修理

10GHz帯トランスバーターの修理

マキ電機製の10GHz帯トランスバーターの修理依頼があり、修理しました。

症状は送受信できない、キャリコンが動かない等でした。
開けてみると、内部の基板は初期型で古いものでした。

調べてみると、ワンボード基板の78N05と78N08が壊れていました。
早速、交換しても動作しません。
調べていくと、FETがデッドショートしていました。

LOのFETを外して見ると、電源は入りました。

送信すると、またショート。
これもFETを外して、解決しました。

ダイオードミキサーですが、これも壊れていました。

症状から考えると、IF入力1Wの所、10W以上を入れたのだと思います。
それで、ミキサーが壊れ、更にLO、送信側のFETが一気に壊れてショートして、レギュレーターが加熱して破損したと思われます。

LOとRFのFETにはDC8Vが印加されており、規格電圧を遥かにオーバーして使用しています。

オーバーパワーでFETが壊れてショートして、バイアスも0Vになり、次々にFETが壊れていった感じです。

RF側はドレインに抵抗が入っていません。その他のFETもドレインとバイアス抵抗は10オームでした。
FETがショートすると、10オーム抵抗でも、800mAも流れます。
抵抗なしの場合は、完全ショートになり、電源周りが壊れます。

FETはMGF1302とその他は解りませんでした。

修理は、レギュレーターを5Vに交換して、FETを全て交換。
レギュレーターは78N05(300mA)では電流不足なので、78M05に交換しました。

バイアス等の抵抗値を変更、調整VRはへたっていたので、交換、ミキサーダイオードはユーザーが手持ちが有ったようで交換できました。

ここで困ったのが、LOの周波数が8960MHzでIFが1280MHz

これは、ダイオードミキサーの場合、1280MHzの逓倍周波数とRF周波数が一致してしまい、問題が起こります。
水晶が56MHzです。(推奨は55.9MHz IF1296MHz)

これは仕方ないので、IF周波数をずらして調整しました。

このトランスバーターはパワーアンプが無いタイプでしたので、当初の出力は-20dBmでしたが、調整後約10dBmまで改善しました。

RX側も回路定数やデバイスも交換して、-100dBmの信号も余裕で聞こえるようになりました。

但し、この基板は非常に不安定で調整はとても困難でした。
(基板パターンの問題か?)

このメーカーのトランスバーターの同軸配線はコネクターを使わず、直接ハンダ付けなので、一度分解して、コネクターを付けてからでないと、調整が困難です。

(写真は掲載しません、ご了承下さい)
posted by 7L1WQG at 00:00| Comment(0) | トランスバーター