2015年09月05日

初心者の為のマイクロ波通信 入門編-1


マイクロ波通信を始めたいと聞かれることが多いのですが、何から初めて良いのか解らないと質問されます。
そこで簡単に解説を始めたいと思います。

まず最初に1200MHz帯通信から始めましょう。

マイクロ波の基本は、今でも1200MHz帯です。
これは、多くのマイクロ波トランスバーター(アップバータ)は基本周波数を1200MHz帯としている為、また連絡周波数として1200MHz帯を使うことが多いので、もし1200MHz帯の無線機をお持ちでないのでしたら、まずは1200MHz帯のトランシーバー、アンテナ、SWR計は必ず揃えましょう。

トランシーバーは新品でも中古でも構いません。また固定機とハンディ機は各1台あると、後々便利です。
もちろん、モービル機でも構いませんので、必ず1台は用意しましょう。

無線機、アンテナが用意出来たら、まずは1200MHz帯で交信してみましょう。

1200MHz帯は430MHz等と比べてユーザー数が少ないので、やたらCQを出しても応答が無いかもしれません、そこで狙い目はコンテストです。
最近はコンテストで1200MHz帯は賑わっています。
多くの局と交信できる可能性があります。

さらに、各地で行われている1200MHz帯のロールコールにも参加してみましょう。
1200MHz帯のロールコールに参加している方の多くは、マイクロ波通信も行なっており、色々な情報も聞ける事が多くあります。

1エリアでは毎週土曜日の夜8時より、埼玉県戸田市のJI1CBSさんがロールコールを行なっています。
1エリア内であれば、誰でも聞くことが出来ると思います。
周波数は1295.20MHzです、合わせて2400MHz帯のロールコールも行なっています。
また他のエリアの方は、このロールコールをインターネットでストリーミング放送していますので、その内容をリアルタイムで聞くことも出来ます。

ストリーミング放送は下記です。(ユーストリーム)
1200&2400 1エリアロ−ルコ−ル

1200MHz帯の通信を通じて、思わぬ方向から反射通信が出来たり、ケーブルのロスが大きいことが解ったり、見通し外通信やアンテナの設置条件、等々が理解できると思います。

ハンディ機をお持ちであれば、山に行って移動運用しましょう。
1エリアであれば関東平野が見える山に行きましょう。
標高は関係ありません、「関東平野が見える」事が重要です。
アンテナは小さな八木アンテナ等があると便利です。
日曜日で有れば、多くの局から呼ばれると思います。

1200MHz帯のアンテナですが、可能であればモノバンドのアンテナを使いましょう。
デュアルバンド、トリプルバンドのアンテナは残念ながら1200MHz帯では、カタログ性能以下の場合が多く、性能が十分では有りません。
モノバンドアンテナはGPや八木アンテナが有りますので(中古でも構いません)、是非つかってください。
多くの方が1200MHzは飛ばないと思っていますが、その原因にアンテナの性能や、同軸ケーブルの性能が非常に大きく影響しています。
逆に無線機の性能で通信距離が大きく変わることはあまり有りません。(同じ条件の場合)

同軸ケーブルですが必ず低損失ケーブルを使いましょう。
5D−2V等の2Vケーブルは使えません、最低でもFBケーブルで、お勧めはSFAケーブルです。
これは、今後マイクロ波通信に移行する場合でも、必ず役に立ちますので、SFAケーブルをお薦めします。
コネクターはN型です。M型はお勧めできません。
1200MHz帯ではSMA、BNC、N型のコネクターを使いましょう。

長くなりましたが、また少しづつ記載していきたいと思います。

posted by 7L1WQG at 15:25| Comment(0) | アマチュア無線
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。