2015年09月07日

初心者の為のマイクロ波通信 入門編-2


前回では1200MHz帯で交信しよう、と言う内容でしたが、では具体的に無線機は何を使えば良いでしょうか。

中古では
一番のお勧めの機種はケンウッドの「TH-59」ハンディ機です。
この機種は比較的小型で、受信感度が非常に良いのが特徴です。
また、電池でも十分運用することが出来ます。
同じシリーズで「TH-89」デュアルバンド・ハンディトランシーバーもお勧めです。
ただし、どちらの機種も人気機種で、中古で見かけることが少ない機種です。
この機種はマイクロ波トランスバーターの親機として使用されている方も多くいらっしゃいます。
また、連絡用としても非常に重宝します。

では、固定機、モービル機でのお勧めは、
固定機では「IC-1275」がお勧めです。
モービル機では「IC-910」「IC-911」がお勧めで、どちらの機種も高感度なのが特徴です。
但し「IC-910」「IC-911」は両方共に1200MHzオプション入りが必要です。
オプシションのみの入手は非常に困難で、出来るだけオプション入りの中古品を探しましょう。

FMモービル機ではケンウッドの「TM-833」が小型でお勧めです。

その他では、「TS-2000」「IC-9100」等のオールバンドの固定機がありますが、両方共に
1200MHzオプションが必要です。
どちらも性能では定評がありますが、比較的高価です。
中古でも15万円〜25万円程度でしょう。(オプション入り)
現在は新品で購入可能です。

新品のハンディ機ではアルインコの「DJ-G7」があります。実売価格は3万数千円で販売されているようです。

もっと古い機種では「IC-1271」「FT-736(オプション)」「TS-790(オプション)」等々が有りますが、
古い機種は、修理が不可能だったり、周波数ズレ、感度悪化、変調の異常が有ったりしますので、初心者にはあまりお勧めできません。
もし購入されるときは、十分に整備されたものか、信頼できる方から購入する方が良いでしょう。

その他、旧マランツの製品も多くありますが、修理等は出来ませんので、その辺は注意が必要です。

紹介した機種以外にも、ヤエス、アイコム、ケンウッド等の旧機種で1200MHz帯のトランシーバーが多数あります。
しかし何れも旧機種なので、修理が出来ない物が殆どですので、初心者にはあまりお勧めできません。

1200MHz帯でのコンテストなどで、よく感じることですが、旧機種を使用していると思われる局で、大きく周波数ズレを起こしている局があります。
1200MHz帯の旧型トランシーバーは、経験的にも周波数ズレしている物が多々あります。
もし中古で無線機を購入した時は、周波数を確認したほうが良いでしょう。
周波数の確認には、正確な周波数カウンターが必要なので、この辺はOMさんに相談されると良いでしょう。

*親機:マイクロ波で周波数変換する元の無線機の事。IFの周波数帯が親機の無線機の周波数帯となる。
多くのトランスバータはIFが1200MHz帯なので、親機として1200MHz帯の無線機を使用する。何故1200MHz帯が多く使われるのかは後日解説します。


posted by 7L1WQG at 13:41| Comment(0) | アマチュア無線
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