町田にあるパーツ店で購入したセラミックコンデンサー(DIP)の誤差について調べてみた。
144MHz帯のフィルターに使っていたが、どうも特性が悪いものが有るので、調べた次第である。
(交換しても改善できなかったり、問題なかったり、大変な手間がかかってしまった)
調べた値は0.5PFだが、実際の誤差はプラス0〜1PF近くあった。
殆どはプラス0〜0.5PF程度であるがそれでも値は0.5PF〜1.5PFにもなる。
お店の方は中華製と言われていたが、この誤差は何の数値のコンデンサーを使っているか解らないほど、大きい。
測定方法だが、基板にコネクターを付けて、ネットアナでその通過損失を測定した。

測定に使用したコンデンサーと測定治具(右端が国産の1pF)
簡易的なインピーダンス測定である。
マーカー周波数は150MHzとした。
比較用に国産の1pFのセラコンも測定してみた。
下記が測定結果

中華製セラコン0.5pF Aの値 150MHzで-24.36dB

中華製セラコン0.5pF Bの値 150MHzで-26.01dB

中華製セラコン0.5pF Cの値 150MHzで-19.22dB

中華製セラコン0.5pF Dの値 150MHzで-22.54dB
比較用に国産の1pFのセラコン(ムラタ製)も測定してみた。

国産のセラコン1pFの値150MHzで-20.34dB
この値では、0.5pFの表記の意味が無いほど誤差があることがわかる。
国産のDIPタイプの0.5PFはもう販売していないので、これは困った。
やはりチップ(SMD)で設計すればよかった・・・・
(キット化したかったので、わざわざDIPにしたのが災いした・・)
後日、ムラタの0.5pFを入手したので、さっそく特性を計測してみた。
(デッドストック品を見つけた)
先日と同じ治具を使い、同じ測定方法で行ってみた。

ムラタ製セラコン0.5pF Aの値 150MHzで-25.335dB

ムラタ製セラコン0.5pF Bの値 150MHzで-25.330dB

ムラタ製セラコン0.5pF Cの値 150MHzで-25.245dB

ムラタ製セラコン0.5pF
測定で使用した治具
結果、通過損失の誤差は約0.1dBであった。
中華製は7dBもの違いが有ったが、さすが国産品!!
ここまで性能の差があると愕然!です。