とある国立大学から、特注で製作したマキ電機製の発信機の修理依頼が有りました。
一度修理をしたようですが、信号にノイズが混入して、使用できないとの事でした。
発振周波数はキャリアのみの発信で、規格は、2.5GHz、5.0GHz、10.0GHzの3波で、最大50mWの出力です。
早速、波形をスペアナで見てみると異常が確認できました。
5GHz 異常発振
2.5GHzも異常発振
キャリアに不規則な変調が有り、スプリアスも多く見られます。
早速分解をして修理をしようと思いましたが、非常に込み合った作りで、分解するのに難儀しました。
いわゆるLOが3段重ねの状態、パワーアンプが2段設置されている。
全て分解して、原因を探ると、電源周りからの回り込み、以前と同じ様に、回路定数の不具合、等々が確認できました。
全てのユニットごとに、一つ一つ対策と改良を行い、また調整を取り直して、問題を解決することが出来ました。
修理完了後の5GHzの波形、他の周波数も同じ様に綺麗になった。
すべてを詳しくは記載できませんが、無事に修理完了しました。
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