マキ電機製の24GHz帯トランスバーターの修理依頼があり、調査してみました。
ユーザー曰く、症状はキャリコンが壊れているという事でした。
しかし、電源を入れてみると、殆どのデバイスに電流が流れていませんでした。
前回の10GHzトランスバーターより深刻です。
原因は想像ですが、
まず、FETが破損して、その影響で電源(レギュレーター)
のショートで過熱して破損、更にコンデンサー関係が液漏れで、パターンショート。
その影響かトランジスタ関係も破損しているようです。
修理はかなり大掛かりになり、極端な話ですが、基板以外の部品は殆ど交換しなければなりません。
(殆どのデバイスが影響を受けているので、交換したほうが確実)
抵抗値の不適切、VRのガタツキ、コンデンサーの不良、等々もありました。
最初から製作したほうが簡単なくらいの故障です。
こうなると、修理ではなくレストア
ここから先に、進めるか相談中です。

マキ電機製24GHz帯トランスバーター・ワンボード基板

電源周り、コンデンサーの液漏れ、この写真のデバイスは全て壊れている。

TXの初段、NE3210S01の頭が飛んでいる。

78N05レギュレータ コンデンサーの液漏れによりパターンが腐食している。

キャリコンの検波ダイオード
設置方向が変?パターンが剥離している。
最終的には、持ち主の判断で、今回は修理は中止になりました。
これは、内部がキャビティ構造で分解修理が出来ないためです。
もし終段のみの故障なら可能性が有りますが、デバイスが高額で3万円以上になると思います。
その為、お勧めしておりません。
>お尋ねします。マキ電機株式会社UTV−2400Eの調整、修理をしていただけるのでしょうか。受信は、正常です。送信がNG(終段がパンク?)でQSOできませんでした。もし、調整、修理していただけるのでしたら、どの様にすればよろしいのでしょうか。よろしくお願いいたします。