2017年11月30日

10GHz帯LNAの製作

マイクロウェーブミーティングには間に合いませんでしたが、発注していた10GHz帯LNA基板が出来たので試作してみました。

最近は何故か10GHzの問い合わせが多いので、作ってみた次第です。

前から構想は有ったのですが、試作無しの設計で、まあ10GHzならどうにかなると思って本番の基板を作ってしまいました。

lna10g-1.jpg

実験の結果は上々で、問題なく使えそうです。

デバイスはいつものNE3515S02で2段構成です。
周波数は10.24GHzで
−50dBmの入力でゲインは26dB以上有りました。

lna10g-2.jpg

NFについては、それ程問題はないと思えます。

今回は、HEMTの保護回路が入っています。
ゲートバイアス(マイナス電圧)が入ってから、ドレイン電流が流れるようになっています。(遅延動作になっています)
簡単な回路ですが、このような動作で、HEMTが壊れにくくなります。

特にフィルター等は無いので、どうしても広帯域特性になってしまいますが、リニアリティは良さそうです。

NFの測定をしてみました。

NF重視で調整した結果
ゲイン:24dB
NF:1.06
の値でした。

lna10g-3.jpg

もちろん、ノイズソースには10GHz帯のアイソレーターを挿入しています。

まあ、10GHz帯LNAのNFとしては問題ない値と思います。
posted by 7L1WQG at 00:00| Comment(0) | プリアンプ・LNA
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