2012年10月19日

1200MHz帯のアンテナ


アマチュア無線の1200MHz帯(1.2GHz帯)で使われるアンテナについて
どのようなアンテナが使われているのか、質問がありました。

参考にしていただければと思い記載します。

まず移動局で使われるアンテナは、
指向性アンテナではコメットのCYA-1216Eが小型で便利です。

CYA-1216E
●1200MHz 16エレシングル ●利得:16.6dBi
●周波数:1260〜1300MHz
●耐入力:100W(FM)、200W(SSB)
●ブーム長:1.36m 回転半径:1.3m ●重量:0.64kg
●受風面積:0.04m2 ●耐風速:45m/sec.

ブームもそれ程長くないので、持ち運びも楽です。

その他には
クリエートデザインのX1218があります。
利得も19dBiもあるので、長距離交信には良いと思います。

どちらも八木アンテナです。

高台、山などから運用すれば、1Wハンディ機でも100Km以上の交信が
簡単にできます。


無指向性アンテナはモービルホイップアンテナを利用するのが一般的で
コメットでは「SB96M」か「SB97M」辺りです。

同様に第一電波では「SG9500M/SG9500N」で

SG9500M/SG9500N
144/430/1200MHz帯高利得3バンドモービルアンテナ(レピーター対応型)(D-STAR対応)

●全長:1m●重量:320g
●利得:3.15dB(144MHz)、6.3dB(430MHz)、9.7dB(1200MHz)
●耐入力:100W FM(144/430MHz),50W FM(1200MHz)合計100W
●インピーダンス:50Ω●VSWR:1.5以下
●接栓:M-P(SG9500M)、N-P(SG9500N)

などが使われています。

1200MHzを重視するのでしたら、コネクター形状はN型を選びましょう。
M型コネクターは1200MHzでは損失が多いので、N型をお勧めします。

紹介したのはいずれも3バンド型ですが、1200MHzではモノバンドアンテナ
の方が良く飛び、よく聞こえます。

コメットでは「VG-9」「CBC-120」などが定評があります。
利得が少なく感じますが、同じ利得の3バンドアンテナより、よく飛びます。

最近の移動運用ははモービル半固定の方がが多いようです、モービル機が主流です。
山岳移動でも、ハンディ機でハンディホイップの運用はあまり聞かれなくなりました。
ハンディいホイップはあまり利得が無いので、小型でもモノバンドアンテナを持っていくと
良いと思います。




固定局ではもっとゲインのあるアンテナを使っているのが一般的になっています。

固定アンテナでは第一電波製の「X7000」がよく使われているようです。

X7000
144/430/1200MHz帯高利得3バンドグランドプレーン(レピーター対応型)
●全長:5.0m●ラジアル長:約52cm●重量:2.2kg
●利得:8.3dB(144MHz)、11.7dB(430MHz)、13.7dB(1200MHz)
●耐入力:100W FM(144/430MHz)、60W FM(1200MHz)合計100W FM
●インピーダンス:50Ω●VSWR:1.5以下●耐風速:40m/sec.


コメットでも「GP-98」というGPアンテナがあります。
GP-98
●周波数:144MHz:6.5dBi、430MHz:9.0dBi、1200MHz:13.5dBi
●300W SSB(144/430MHz)、200W SSB(1200MHz)
●ワイド受信:100〜170/350〜470/840〜1400MHz
●全長:2.94m ●重量:1.5kg ●耐風速:40m/sec.


コンテストや、長距離通信、D-STARにも良く使われています。
これも3バンドアンテナなので、コンテストには便利です。

しかし、本格的にはモノバンドアンテナの方が性能がよく、
コメットでは「GP−21」というアンテナがあります。

GP-21
●利得:1200MHz:14.9dBi
●周波数:1200MHz:21段 空芯型コ‐リニア
●耐入力:100W FM
●全長:2.42m ●重量:1.2kg ●耐風速:50m/sec.

やはり、モノバンドアンテナはノイズも少なく、飛びも良くなります。


固定局で使われる指向性アンテナでは、高利得アンテナが良く使われています。
メーカーでは、クリエート製とナガラ製が一般的です。
中古市場でも高利得アンテナはとても高値で取引されています。

よく使われてているのが、クリエート2X1230か、ナガラGS45かGS60のようです。
コンテストやDX狙いでは、この位のアンテナがお勧めです。

更に、本格的になると
ナガラの「GS120」やクリエートの「2X1250」で、この様な高利得アンテナを使っている人は、実はかなり多くいます。
利得は約27dBiになります。

更にこれ以上の大型アンテナで1〜3エリアで交信をしている方もいらっしゃいます。
ナガラの「GS240」では利得は29.7dBiも有ります。

1200MHz帯は飛ばないイメージがありますが、430MHz帯に比べて、
高利得アンテナが利用しやすいので、設備がしっかりしていれば、遠距離通信も可能です。

最近のコンテストでは、1200MHzもかなり賑わっています。

コンテストで上位入賞するには1200MHzは必須のようです。

是非、1200MHzにチャレンジしてください。




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posted by 7L1WQG at 15:07| Comment(0) | アマチュア無線
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