2013年10月11日

可視光通信実験 その6 受信機


送信機は何とか目処がつきましたので、受信機に取り掛かっていました。

当初は秋月のキットの基板を使用しましたが、ノイズも多く、音質も良くありませんでした。

そこで、高輝度LEDを受光部にして、ヘッドホンアンプで増幅して受信していました。

高輝度LEDも何種類か試しましたが、秋月で販売している3Wの物が感度がよく、音質もよく再生できました。

但し、やはり感度はもう一つ欲しいところです。

そこで、フォトダイオード「S9648−100」を受光素子にして、2段目にヘッドホンアンプで増幅する方式にしました。
このフォトダイオードは先ほどのキットにも採用されている受光素子です。

さすがにLEDよりは感度が良くなったのですが、どうも音質が良くありません。

また、蛍光灯の50Hzのノイズを盛大に拾います。

夜の実験では支障が無いのですが、部屋の電気をつけるとノイズが聞こえます。

S9648−100のデータシトを見ると、最大感度が560nmです。

赤色LEDの発光は650nm付近なので、S9648−100では感度が0.3程になってしまいます。

前回はこの辺で妥協していたのですが、データシートを色々見ていくうちに、「S7183」が良さそうだと思いました。

そこで、フォトダイオードを「S7183」に変更して回路を組みなおしました。

どちらのフォトダイオードの感度が良いかはデータシトからは解らなかったので、とりあえず実験してみて決めようと考えました。

結果はとても良くて、S7183は最大感度が650nm付近で、更に分光感度曲線もフィルターをかけたような山型なので、蛍光灯のノイズもかなり低くなりました。

また、感度も音質も良く再生する事が出来ました。


rx-01.jpg

上が秋月のキットの基板、下が今回実験した基板

実験した基板はオーディオグレードの部品を多用しています。


まだまだ、改善しなければならないことが沢山有りますので、順に実験して行きたいと思います。







posted by 7L1WQG at 20:58| Comment(0) | 可視光通信
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