2014年03月22日
いまさらDATVとパワーアンプの設計−1
ISS(国際宇宙ステーション)がアマチュア無線・DATVのテスト送信を始めています。
詳しくは「AMSAT-UK」またはhttp://www.ariss-eu.org/をご覧ください。
そこで、私も今更ながらですが、DATVの実験を始めています。
受信機は数種類用意しましたが、その中でも「TT Budget-S2 1600」が多機能で面白い
受信機でした。(PC用DVB−S受信ボード)
現在ISSの試験電波は2395MHzで送信されているようで、「TT Budget-S2 1600」
では、無改造で受信することが出来ます。
但し、専用のソフト(フリー)が必要です。
詳細は http://www.vivadatv.org に記載があります。(英語)
Tutioune1600 v0.4b
当初は設定に手こずりましたが、何とか設定することが出来ました。
設定には、ある程度のPCのスキルが必要です。
送信機はドイツのSR-Systems社の基板を使用して実験しています。
まだ測定機で基本的な情報の取得しかしていませんが、何となく雰囲気が解ってきました。
この送信基板は出力が弱く、測定したところ最大でも1.5mW程度でした。
このままでは使いにくいので、パワーアンプの設計をしてみました。
出力が1W程度あると便利なので、ゲインは約30dBを目指します。
以前、製作したNECのMos-FETアンプ(最大出力2W以上)の前段に
ゲインの有るMMICを1段増やしてゲインを稼ぎます。
(NECのMos-FETアンプ1段では、ゲインは約12dBです。)
サイズの制限から、ローパスフィルターはパターンから、チップタイプに変更しました。
(チップタイプのLPFでも、2倍、3倍のスプリアスは30dB以上の減衰が得られそうです。)
設計では、29〜30dBのゲインになる予定です。
構成:
入力(SMAJ)−ATT−MMIC−FET−LPF−出力(SMAJ)
ATTは約2dBです。内部は6V動作ですので、低電圧駆動が可能と思います。
予想では、1W出力時に0.8〜1Aの電流が必要です。
基板の材質はFR−4で、1.2GHz帯アマチュアバンドはカバーできると思います。
設計が終わり、基板の製作依頼していますので、出来上がったら実験してみたいと思います。
7L1WQG
posted by 7L1WQG at 21:28| Comment(0)
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