2017年01月14日

2400MHz帯トランスバーター基板の実験

昨年から、要望があった2400MHz帯のトランスバーターを
製作しました。

取り敢えず、ワンボード基板を製作しました。
2400MHz帯は無線LAN等の部品が使用できますので、MMIC
や、チップフィルターを多用しています。
その為に、基板は全くの無調整です。(調整箇所は無し)

送信側にはBPFが3段、受信側にはBPFが2段とLPFが1段入っています。

今回も、基板上にキャリコンやIF用ATTパターンが入っています。

基板サイズは58mm*78mmでFR−4 厚さ0.5mmです。
非常に小型になっています。

trv2400-1.jpg

IF:430MHz帯(実験では437MHz)
LO:1990MHz帯
RF:2427MHz帯


測定結果ですが、マズマズでした。
IF入力のATT等が無い状態での測定結果です。

IF:437MHz 3dBm
LO:1990MHz 5dBm
RF出力:2427MHz 16dBm(約40mW)

でした。

trv2400-2.jpg

受信側ですが、今回は無線LANの影響を考えて、ゲインを低くしています。
コンバージョンゲイン 約8dB
430MHz帯はトランシーバーの受信感度が高いので問題ないと思います。

消費電流はDC6V 270mAとなっております。(DC6〜DC15V動作)

スプリアスは6GHzまで見ましたが、問題ないようです。

trv2400-3.jpg

まだLOを製作していないので、今後製作して完成形にしたいと思います。
posted by 7L1WQG at 23:58| Comment(0) | トランスバーター

2016年05月07日

PLL基板製作の続き-2

昨日製作した、ローカル発振器のチューニングをしてみました。

定数を少し変更して、だいぶ安定動作するようになりました。

pll-3.jpg

周波数は常温であれば10Hz程度の変動でした。
出力は約9dBmまで向上しました。

phase noise(位相雑音)も測定してみました。
R3273の自動測定なので、正確さは解りませんが、下記の結果でした。

1KHz:-93.65dBc/Hz
10KHz:-108.67dBc/Hz
100KHz:-124.11dBc/Hz
1MHz:-139.29dBc/Hz

pll-4.jpg

この辺で妥協することにします。
posted by 7L1WQG at 15:50| Comment(0) | トランスバーター

2016年05月06日

PLL基板製作の続き

昨年から実験している、PLL基板ですが、昨年発表した
VCO−IC(マキシム)ではどうしてもC/Nが悪く、FMでは問題ない
のですが、どうしてもCW、SSBでは音が悪くなっていました。

そこで、色々とVCOを探したのですが、市販品では良い物がなく
また、少量販売はしていただけないので、新たにVCOを特注しておりました。
VCOはFSKで製作していただきました。

基板もVCOを変更したので、新たに製作しなおしました。
本日やっと、基板が出来たので、部品を付けて実験してみました。

pll-1.jpg

基準は14.4MHzのVC-TCXOです。
今度はC/Nもかなり良さそうです。

pll-2.jpg

写真は1150MHzです。

スパン:50KHz BW:300Hzで見ています。
出力は約3dBmでした。(調整して5dBmまで出そうです)
スプリアスは:−50dBc程度でした。

まだ、ループフィルターや各部のチューニングは行っていませんが
これなら使えそうです。

現在は2ch仕様ですが、4ch仕様や基準10MHzにも対応できるように
一応設計はしています。

基板サイズは61×41mmでプリアンプケースに収まるようになっています。
基板はFR−4で、厚さ0.6mm 裏はGND
電源は6V〜15V 60mAでした。
その他:PLLロック表示LED、周波数微調整(VC-TCXO使用時)、出力調整可能(ATTパターン)

汎用性が高いので、3GHz程度までのLOに使用できると思います。
(VCOは特注になりますが)

上手く行けば、4chの高品位なトランスバーターが出来そうです。
(1295,1290、1280、1270MHzの予定)

ハムフェアまでには形にしたいと思います。

5月のマイクロ波フリーマーケットはこちらです。
posted by 7L1WQG at 23:18| Comment(0) | トランスバーター

2015年10月20日

1200MHz帯トランスバーターの製作-5

今年から実験している1200MHz帯のトランスバーター
のその後ですが、
新しい基板を設計し直して、どうにか上手くいきました。

trv1200-1.jpg

前回はIF周波数を430MHz帯で実験したのですが
どうもスプリアスが強くて難儀していました。
(ミキサー内で発生している)

今回はオーソドックスなIF周波数144MHz帯で実験
して、上手く出来ました。

ワンボードのTRVで製作して、パターンでBPFを作製した
ので、サイズが大きくなってしまいました。
基板サイズは5.6GHz帯TRVと同サイズです。
基板は0.6mmのFR−4です。裏面は全面GNDです。

マイナス電源は使用していないので、調整は楽です。

実験の結果は

IF周波数:145MHz
LO周波数:1150MHz
RF周波数:1295MHz
IF入力レベル:5dBm
LO入力レベル:10dBm

送信出力:20dBm

受信コンバージョンゲイン:21dB

以上の結果でした。

trv1200-2.jpg


写真は送信時のスペアナ画面です。


144MHz帯で5mWも入力すれば100mW以上の
出力が得られます。

スプリアスも−60dB近くに抑えられたので、法的問題も
クリアできます。
送信時の消費電力はDC8Vで約160mAでした。

出力が100mW以上有るので、他のトランスバーターのIF
用には十分ですし、更に10Wまで出力を上げるのも簡単です。

まだLOの製作が残っていますが、今回もPLL、2cH-LO
の設計を考えています。
145MHzで1295MHzと1280MHzの2波が可能に
なります。

LO周波数は低いので、他の製品でも良いかもしれません。
(ぴるる等)

posted by 7L1WQG at 22:56| Comment(0) | トランスバーター

2015年09月26日

1200MHz帯トランスバーターの製作-4


基板の設計がおわり、パターンが出来ました。

trv1200-144m-1.jpg

TX側に2段のBPF、RX側に1段のBPFを設置しました。
各々にLOのトラップフィルターが入っています。
TX側もRX側も2段増幅としました。
その為に基板がかなり大きくなってしましました。
基板サイズは5.6GHz帯のTRVと同じサイズです。
TX、RX共にMMICを使っています。
基板はFR−4で製作します。

基板が出来上がりましたら、再度実験してみます。

次はLoの設計をしなければなりません。
まだまだ続きます・・・・


posted by 7L1WQG at 20:20| Comment(0) | トランスバーター

2015年09月22日

1200MHz帯トランスバーターの製作-3


IF:144MHzとして設計を考えると、どうしても狭帯域のBPF
バンドパスフィルターが必要になります。
一般的にはキャビティタイプを使用しますが、どうしてもサイズが大きくなります。
業務用では、波長を短縮するためにセラミックを使ったキャビティタイプのBPFもあります。
しかし、アマチュア的には入手は難しく、価格も高価です。

今回は基板のパターンで比較的狭帯域のBPFの設計をしてみました。

実験に使用したのは、1200MHzのLNAに使っているBPF部分です。
このBPFは通過損失を少なくするために、かなりブロードで設計していますので、今回は特性重視で実験してみます。

まずはBPFのモノポールの離隔を大きく取り、帯域を狭くします。
調整した所、通過損失が2.5〜3dBで狭帯域化出来ました。
しかしLo周波数の減衰が15dB程度しかなく、まだ不順分です。

そこで、トラップフィルターをBPFと一緒に結合させることにしました。
その結果、満足は得られるレベルまで減衰させる事ができました。
トラップフィルターは急峻で、基本周波数にあまり影響が無いようにしました。

LNA基板の一部を利用して、色々とカットしています。

trv1200-144m-3.jpg

ネットワークアナライザーで測定した結果です。

trv1200-144m-2.jpg

最終的には1280MHz、1295MHzでの通過損失は約1.6dB
1150MHzの通過損失は39dB
1005MHzの通過損失は37dBとなりました。
2GHz帯での通過損失は約30dBですが、LPFを挿入するので、問題は無いと思います。

この結果を元に、1200MHz帯のトランスバーターの設計をしてみます。
但し、基板パターンでBPFを設計したので、当初の計画より基板サイズが大きくなりそうです。




posted by 7L1WQG at 13:32| Comment(0) | トランスバーター

2015年09月21日

1200MHz帯トランスバーターの製作-2


ここの所実験している1200MHz帯のトランスバーターですが、IF430MHz帯の場合
下記の問題が発生しました。

一般的に、ミキサーにLo,IFを入力すると出てくるRF波形は
Lo:860MHz IF:435MHzとした場合
・Lo+IF=12950MHz
・Lo-IF=425MHz
この2波は強く出てきます。

それ以外に
・Lo=860MHz
・2×Lo=1720MHz
これはいわゆるローカル漏れです。

この辺までは不要な周波数が離れているので、除去することは安易です。
しかし、
・2×Lo-IF=1285MHz
この不要な周波数は1200MHz帯の帯域内なので、除去は殆ど不可能です。
これ以外にも不要な周波数は出てきますが、この周波数だけは除去出来ません。
MMIC型のミキサーは不要な周波数の発生は少なく安定しているので採用して来ました。
しなしながら、今回は色々調整しても部品を変えても、スプリアスを法的なレベルをクリアすることが出来ず、IF430MHz帯はあきらめました。
実際実験してみると、設計値、カタログ値では解らない現象が発生するので、1200MHz帯と言えども難しいものです。

そこで、もう一度設計を見なおして、最も一般的なIF周波数を144MHz帯で再設計をすることにしました。
この辺は一般的に使われている方式で
Lo:1150MHz
IF:145MHz
RF:1295MHz
としました。
また同時に
Lo:1135MHz
IF:145MHz
RF:1280MHz
も使用できるように考えます。

1200MHz帯にLo周波数が近いので、問題になるのは
Loの1150MHzとLo−IF=1005MHzの2波です。
この2波はIF周波数145MHz分程度しか離れていないので、除去にはチップタイプの小型フィルターでは難しくなります。
特注でセラミックBPFフィルターを作る方法も有りますが、価格的に難しく高価なものになってしまいます。
キャビティ型フィルターを使えば簡単ですが、小型化を目指していますので、これも採用は厳しいです。
どうすれば小型で安価に製作できるかもう少し考えてみます。
とにかくトランスバーターはローカル発信器とミキサーとフィルターが確りしていれば、安定動作します。
この辺のチョイスが成功の要になると思います。

前回設計した基板は2400MHz帯でも使用できるので、近いうちに2400MHz帯トランスバーターで使って見ようと思います。



posted by 7L1WQG at 15:23| Comment(0) | トランスバーター

2015年08月31日

1200MHz帯トランスバーターの製作


ハムフェアが終わり、やっとトランスバーターの基板設計が出来ました。
机上の設計なので性能は何とも言えませんが、超小型に製作しました。

設計では

1200MHz帯トランスバーター(ユニット基板)
IF:435MHz
RF:1295MHz&1280MHz 2ch
電源電圧:DC7V〜DC12V (電流値はTX時に150mA程度と思います)
IF入力レベル:MAX1W
RF出力:50〜100mW
コンバージョンゲイン:10dB
NF:0.8dB程度
入出力共に同軸リレー装備(出力は同軸リレーをスルーすることも出来る)
基板サイズ:55mm×45mm(名刺サイズの半分よりやや大きい)
基板:FR-4 0.6mm 両面スルーホール(裏面は全てGND)
オールモード対応
キャリコン装備、TX、RXでの電源出力有り(外部アンプ、外部同軸リレー等)
強制スタンバイ端子有り
部品点数:約90個
ミキサー、RXアンプ、TXアンプ、同軸リレー等は全てMMICです。

難点はチップフィルターの性能がそれほど良くないと思われるので、スプリアスは
多くなると思います。(多い場合は外部フィルターで対応する予定)
一応、TXに2段、RXに1段フィルターが入っています。
LOは860MHz又は845MHzです。

RF関係のコネクターはU.FL又は同軸ケーブルを半田付けです。

先日、製作したLOと組み合わせても名刺サイズより小さくなると思います。
TX、RX共に1段増幅なので、あまりパワーは出ません。

基板パターン(参考です)です。一応実物大です

1.2GHz-TRV-1.jpg

基板が出来たら実験してみます。

posted by 7L1WQG at 10:57| Comment(0) | トランスバーター

2015年08月29日

1200MHz帯トランスバーター用ローカル発信器の製作


以前、1200MHz帯のオールモード機が少なく、現行のリグでは高価で移動運用には大きすぎると言う話をいただき、1200MHz帯のトランスバーターの設計を考えてみました。

まずはローカル発信器を設計してみました。
IF周波数は430MHz帯で考えています。
また、2400MHz帯以上のトランスバーターのIF周波数が1280MHzを多く使われていますので、ローカル発信器の周波数は1280MHz、1295MHz帯に対応できるように考えました。

IF周波数を430MHz帯で考えると、LO周波数は845MHzと860MHzが良いようです。
これは
435MHz+845MHz=1280MHz
435MHz+860MHz=1295MHz
となります。
また435MHz帯は一般的にはあまり使われないので、混信も殆ど無いと思われます。

基板は極力小型で小電力になるように考えました。
また、自作等で設置に便利なように、部品は片面実装として、裏はベタのGNDとしました。

VCOはマキシムの小型VCOを使い、基準発振器は14.4MHzのVCTCXOを採用しました。
これは、基準に10MHzや12.8MHzを使うとその高調波がRFに影響を与えるためです。

lo-pll2-320-1.jpg

基板のサイズは約40mm角になり、重さも僅か5gとなりました。
消費電流も僅か55mAでDC7V程度から動作します。

実際に動作させてみると、設計通りの性能は出ているようです。
出力は約8dBm有り、スプリアスは殆ど見えませんでした。
VCO出力をuPC2709で増幅して、スプリアス対策にLPFを装備しています。

lo-pll2-320-2.jpg

この基板があれば、自作や改造用に使用でき、簡単に高性能化が出来ると思います。

基準にVCTCXOを使っているので、周波数の微調整が可能で、環境の違いによる周波数ズレも簡単に調整が可能です。
実際に調整してみると1Hzまで追い込み出来ました。
VCTCXOの精度は25℃で0.5ppmで0〜50℃でも2.5ppmですので、1200MHz帯のトランスバーターには十分な精度です。

lo-pll2-320-3.jpg

次はトランスバーター本体の設計をしたいと思います。





posted by 7L1WQG at 19:01| Comment(0) | トランスバーター

2014年06月19日

24GHz帯ローカル発信器の製作−1

24GHz帯のローカル発信器の実験をしてみました。

この発信器は昔に流行ったドレーク方式と同じ方式でプログラムを使用しない
発信器です。

VCOは2GHz帯で、ロジックICで制御しています。
基準周波数は17MHz帯となります。
これは2GHz帯のVCOの出力をプリスケーラーで1/128分週している
ためです。

更に、この出力を5逓倍して11GHz帯を得ています。
逓倍にはダイオードが使われていますので、奇数倍の周波数が強く出ています。

今回は基板に合わせたケースを製作して、基準発振のTCXOも特注して
製作しました。

lo-11370mhz-s1.jpg

17MHz帯のTCXOが出来てきたので、組み込んで実験してみました。
TCXOはDC5V用で1.0ppm以下の製品です。

今回は24GHz帯のローカル発信器用に、11.370GHzになる様に調整してみました。

測定結果は
周波数:11370.0007MHz
出力レベル:2.6dBm
フェーズノイズ 10KHzで-85dBcでした。
(測定結果には誤差があります)

lo-11370mhz-2.gif
波形はスパン100KHzで測定しています。(スペアナは校正しています)

TCXOなので周波数安定度1ppm以下でも、周波数のふらつきは100Hz程度出てしまいます。
24GHz帯では数100Hzふらつくと思いますが、FMでもSSBでもは何ら問題ないと思います。

今回使用したTCXOは調整がクリチカルですが、以前の製品と比べて、非常に
周波数が安定しています。

スプリアスですが、スペアナではノイズレベル以下で殆ど見えませんでした。
(性能の良いBPFが入っています)

11370mhz-lo-sp.gif
フルスパンで測定


電源電圧はDC12Vで約150mAとなります。
(内部は9Vと5V動作です)
電源基板が出来ていないので、3端子レギュレーターはバラック配線です。
7809を使用していますが78M09でも十分と思われます。

posted by 7L1WQG at 14:21| Comment(0) | トランスバーター

2014年06月18日

5.6GHz帯トランスバーターの製作−5

先日、製作した5600MHz帯のトランスバーターですが、LO入力回路には
簡単な2逓倍回路も組み込んでいます。

前回の実験では、その回路はスルーしていたのですが、今回は実際に部品を実装して
実験してみました。

LOは2240MHz入力としてみました。

LO入力:2240MHz 13dBm(20mW)
IF入力:1280MHz 0dBm(1mW)

結果
出力:5760MHz 14.17dBm(25mW)
スプリアス強度:−45dBc以上

となりました。

2240mhz13bm-5760mhz-1280mhz0dbm2.gif
中心周波数:5760MHz スパン:3GHz

波形はトランスバーターユニットを直接見た波形ですので、実際の使用時にはBPFを
挿入します。



同じ回路で
LOは4480MHz入力としてみました。

LO入力:4480MHz −10dBm(0.1mW)
IF入力:1280MHz 0dBm(1mW)

結果
出力:5760MHz 14.5dBm(28mW)
スプリアス強度:−45dBc以上

となりました。

4480mhz-10dbm-5760mhz-1280mhz0dbm.gif
中心周波数:5760MHz スパン:3GHz

これも、実際の使用時にはBPFを挿入します。

トランスバーター基板にはチップのBPFを使用していますが、その特性上、高い周波数帯域でのスカート特性がなだらかで、あまり切れないようです。
その為にスプリアスが多く出ているように思えます。

14dBmを1W(30dBm)に増幅するには、増幅率は16dBです。
その時のスプリアスの最大強度は−15dBmとなりますので、新スプリアス法の50uWを
増幅してもクリアできます。でもフィルターは必要でしょう。

但し、パワーアンプの周波数特性も有るので、新スプリアス法の50uW以下に抑えるには
それ程問題は無いと思われます。(−43dBc以下)

4480MHz入力時にも、スプリアスは−45dBcなので、同様にクリアできます。

いずれにしても、近傍のスプリアスは無いので、簡単なBPFで除去することは簡易と思います。

4480MHz入力時には、入力レベルが−10dBmなので、実際に局発を製作するのも
とても楽でしょう。

また、2240MHz入力でも13dBm(10dBmでもOK)なので、これも局発の
製作は非常に楽です。

もう少し、実験を進めて行きたいと思います。


posted by 7L1WQG at 20:41| Comment(0) | トランスバーター

2014年06月12日

5.6GHz帯トランスバーターの製作−4

今日は貯めていた記事を、順に記載しています。

実際に製作した基板を見ていると、いろいろと修正したい点が見つかります。

先ほどの記事でキャリコンについて記載しましたが、実験では問題なく動作したので
そのまま製作しましたが、実際に組み込んでみると、感度が悪くて上手く動作しませんでした。

今まで、キャリコンはコンパレーターで比較していましたが、いわゆる一般的なトランジスタ
2段のタイプを組み込んでみました。

トランジスタ2段と言っても、ダーリントントランジスタを1個使用してリレーを駆動しています。
ダーリントントランジスタはhFEが数千〜数万あるので、問題なく動作していましたが、実際に
基板に組み込んでみると、動作が不安定です。

どうも、ミキサーMMICの吸い込みが良くて、検波電圧(倍電圧整流)の電圧が下がって
いたようです。

ベース電圧を測定してみると、700mV程度でした。
そうです、ダーリントントランジスタは0.7VではONになりません。
1.2Vは必要でした・・・
(1280MHz 100mW入力でカップリング後の検波電圧)

そこで手元に2SA1015が有ったので、これを追加してみると、見事動作しました。

つまり、ダーリントン接続すると、1.2V以上の検波電圧が必要で、反転増幅であれば
検波電圧は0.6V以上あれば、動作すると言うことです。

ちょっと考えれば解る事ですが、実際に組んで見るまで気がつかない事がありますね。

最終的には1SS295で検波、倍電圧整流して、2SA1015 2SD2195 リレー という組み合わせで、難なく動作することが確認できました。

posted by 7L1WQG at 22:32| Comment(0) | トランスバーター

5.6GHz帯トランスバーターの製作−3

トランスバーターですが、さらに調整をしてみました。

少しスタブを追加して、ゲインを上げることが出来ました。

最終的には下記のようになりました。

TX側
入力:1280MHz 5mW(内部ATTは無しの場合)
出力:5760MHz 60mW(飽和出力)
スプリアス:−50dBc(飽和時は−40dBc)

パワーアンプのドライブには十分な出力が得られました。

さらに出力特性はリニアであることが確認できました。

入力レベルは5mWで飽和します。(内部ATTは無しの場合)
1mWまではリニアに動作するようです。(出力は30mW程度)
リニア特性なので、DATVにも問題なく使用できると思います。


RX側
受信コンバーションゲイン:26dB
総合NF:2.5程度

NFはもっと良くなるのですが、ゲインが下がるので、
この辺にしました。

更にNFを下げるには、外部にプリアンプを挿入すれば、良いと思います。

消費電流は、DC6V〜12Vで350mA程度となりました。


LOは何れも4480MHz 1mW(0dBm)です。
−3dBm〜+3dBmで有れば問題ないようです。

LOを4490MHzでも、上記と殆ど同じ結果でした。

以上の結果となりました。


内部のキャリコン回路は使用しないことにしました。(ちょっとゲイン不足)
スタンバイ端子、+1〜2VまたはGNDのどちらかでTXになります。
(内部配線で選択)
キャリコンについては、1石追加することで解決できたのですが、空中配線となりました。
これについては後日解説します。

出力端子 TXまたはRXでGND(同軸リレー用)になるか、または5V 5
0mA程度の出力(TX、RXのLED用、またはTTL関係用)
(内部配線で選択)

キャリコンは先日発表した、コントロール基板を使用できます。
(内部基板よりRFの取出しが可能)

IF入力レベルは、基板上のATTの定数変更で、1mW〜1Wまで対応できま
す。

基板は一部パターン修正が必要(部品とのクリアランスが0.1mmと狭すぎて、
ハンダ付けが難しいので一部カットが必要です)、さらにMMICの中央裏面が
GNDなのと、MMICの足は0.5mmピッチ8本ですので、上級者向きとも
言えるでしょう。

MMICの足の太さも0.2〜0.3mmしかないので、0.3φのハンダでも
太く感じます。
私は2倍の拡大鏡とさらにルーペの2段重ねで確認しています。
ハンダさえしっかり出来ていれば、問題なく動作すると思います。
(最近は細かい作業が辛くなりました・・・)

説明書、回路図、ブロック図は現在のところ有りません。
いまはパターン図と実装部品図、パーツリストのみです。
部品数は約90個です。

申請用のブロック図はいずれ製作するつもりです。

posted by 7L1WQG at 22:04| Comment(0) | トランスバーター

5.6GHz帯トランスバーターの製作−2

基板が出来上がったので、早速部品を実装して見ました。

こんな感じになりました。

trv5600-1.jpg
百円玉はサイズの比較用です。

trv5600-2.jpg

ケースのサイズは64mm×93mm×20mmとなりました。

性能ですが、測定したところ下記のようでした。

まず、LOですが、4480MHzで0dBmも有れば十分でした。
とりあえず、バイアスのみ調整して測定してみると
TXではIF:1280MHzで5dBm入力で、5760MHzで約16dB
mの出力でした。
RX側のコンバージョンゲインは約20dBとなりました。

まだスタブ等の調整は全くしていないので、もう数dBは良くなると思います。
スプリアスは、TX側で−50dBc以上、IF側でもLO漏れは少ないようで
す。
電源はDC6Vから動作可能で、消費電流は約300mAでした。


posted by 7L1WQG at 21:57| Comment(0) | トランスバーター

2014年06月10日

5.6GHz帯トランスバーターの製作−1


5.6GHz帯のトランスバーターの製作を考えてみました。

コンセプトとしては

1.小型軽量
2.省電力
3.安定した性能
4.組み立て易く、調整しやすい
5.不要輻射(スプリアス)が少ない

以上のコンセプトで設計を考えて見ました。

実現するには、MMICを主要部分に採用する事としました。
最近のMMICはLNAからミキサー、パワーアンプ等々各種の製品があります。
また、入手も楽になったので、これからはもっと活用される事とおもいます。

基板にはテフロン基板を使用することにしました。

設計したパターンはこんな感じになりました。

TRV5600.jpg

性能は、設計段階では

Lo:2240MHz帯または4480MHz帯どちらでも対応(予定)
IF:1200MHz帯(430MHz帯も可能の予定)
出力は50〜100mW程度の予定
基板サイズ:90mm×60mm テフロン基板
内部にキャリコン装備、ダイレクトコントロールも可能
外部リレー用(出力側)DC出力端子装備(ラッチリレーも対応)
IF側リレーは基板上に実装
コンバージョンゲイン:20〜25dBの予定
BPF、LPF装備
アクティブミキサー仕様
IF最大入力は1Wまで(基板にATT装備)


基板が出来上がったら、実験したいと思っています。


posted by 7L1WQG at 15:17| Comment(0) | トランスバーター

2013年12月26日

トランスバーターの製作 LO発信機−1


トランスバーターを製作しようと思い、ローカル発信機の設計からはじめてみました。
手元に2.2GHz帯のVCOが有ったので、これを利用してみました。

PLLは富士通を使い、PICでコントロールします。
基準発振は10MHzのTCXOを使用しました。
外部からも10MHzを入力できるように考えました。
発振周波数は2245MHz、2240MHzで考えています。

VCOからの2245MHzの出力は数mWなので、1段増幅して数十mWまでパワーを
上げます。
その後に2逓倍してフィルターを通して、4490MHzにします。
レベルが低いので1段アンプして、数十mWのレベルにします。

予定ですと

周波数:4490MHz
出力:30〜50mW
安定度:2ppm
スプリアス:−40dBC以下
基板サイズ:42mm×62mm(LNAと同じサイズ、ネジ穴も同じ)
基板:テフロン0.6mm(R4737)

になる予定です。

4490MHz-LO.jpg
設計した4490MHz発信機の基板


VCOは同軸共振タイプなので、位相ノイズは少なくなりそうです。

基板設計は終わったので、出来上がり次第実験をするつもりです。

5.6GHz帯、10GHz帯のLOに使用できると思います。
この周波数帯は殆どがFMでの交信なので、ノイズは問題にならない程度に考え
再現性が良くて、未調整で製作できるように考えています。

本当にうまくいくか、基板が出来てから確かめてみます。

もしLOが上手く出来たら、UP、DOWNコンバーター部分の設計を考えて見ます。

先日設計した5GHz帯のパワーアンプと合わせて、小型で省電力のトランスバーターが
出来ればと思っています。
(もちろん、性能も良くなるように考えています)

では
posted by 7L1WQG at 00:41| Comment(0) | トランスバーター