今回は移動運用に改造した「ATAS-120」を使った移動運用とアンテナの実験をしました。
移動運用先ではレンタカーを使うことを前提でセッティングを考えて、マルチバンドで小型のアンテナを考えてみました。
そこでATAS-120ですが、標準のエレメントが貧弱で、とても移動運用には使えそうになかったので、2.5mのロッドアンテナを付ける改造を行いました。
(標準のエレメントは2φのステンレスエレメントで長さも1m近くあるので、持ち運びは不便です。)
移動運用では半固定運用なので、ロッドアンテナで強度は問題有りません。
まず改造にあたっては、ロッドアンテナを付ける金具を製作しました。

M8の真鍮ネジに3φの真鍮棒を取り付けています。
ATAS-120のエレメントは2φなので、本体の穴を3φにドリルで穴あけをします。
ここは慎重に行います。
エレメントを留めているステンキャップスクリューネジを交換します。
M4✕6に交換しました。

本体にカバーをはめ込んでから、アダプターを差し込んで、キャップスクリューネジで留めます。
その後、金具にロッドアンテナをねじ込みます。
ロッドアンテナのネジはM8です。



ロッドアンテナなので縮めると非常にコンパクトになります。

移動運用ではレンタカーを使用しますので、マグネットマウントを使用することにしました、但し、アースの問題もあるので、カウンターポイズ用のアダプターを自作して、大型A4サイズのマグネットアースを使用しました。
今回はカウンターポイズは1本で十分でした。
カウンターポイズアダプターは金メッキ端子に2SQ単線4本と、金メッキのギボシ端子をつけています。

レンタカーは日産のキューブでしたが、アースも良好で、一発で7MHzにチューニングが取れました。
ちなみに、無線機はFT-991Mを使いました。
すべての部材はコンパクトに出来て、十分カバンに収まるサイズでした。

移動運用の様子
約30分しか運用しませんでしたが、7MHzで4局、18MHzで1局と交信出来ました。
何れの局ともパイルの中、1回でピックアップして頂きました。
ハイバンドはロッドアンテナを縮めることで対応できました。
posted by 7L1WQG at 14:42|
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