昨日、電気通信大学でJARL「マイクロ波入門講座」が開催されました。
当日は天候もよく、9時30分からの受付にもかかわらず、9時前から多くの方々がいらっしゃいました。
9時30分の受付開始時間には、すでに会場は満席の状態でした。
参加者数は委員も含め100名以上の方々が参加されました。
内容はこちらのプログラムをご覧ください。
ます最初に、マイクロ波委員会委員長 JA1MTL 明山OMの開催の挨拶が行われました。
福島委員の司会進行で、午前中は、電気通信大学AWCC 助教 石川 亮先生の、最新のマイクロ波増幅回路の講義から始まり、電気通信大学AWCC 教授 唐沢 好男先生の、アレー素子アンテナを用いた通信技術、全ての周波数帯をDAコンバーターを用いた収録技術など、最新の研究の紹介が有りました。
昼食を挟み、午後は「マイクロ波帯入門」でマイクロ波アマチュア無線の現状と運用、機材から伝播について、JF1TPR 熊野谿OMの解説がありました。
実際運用されている機材などの展示も有り、とてもわかり易くお話をされていました。
「国際宇宙ステーションのハムテレビ」について JA1OGZ 金子OMからのお話があり、ISSのヨーロッパ実験棟からアマチュア無線を使ったDATVの解説がありました。
更に実際にDATVの受信設備などの解説が詳しく行われました。
「マイクロ波と月面反射通信」についてJH1KRC 渡辺OMから、マイクロ波でのEMEの実態と各国のEMEerの紹介、運用設備の紹介から大変興味のあるお話をお聞きする事が出来ました。
「アマチュアの光通信」については、JA1ATI 逸見OMから、LEDを用いた光通信についてのお話があり、回路構成から、設備、運用方法など詳細なお話がありました。
LED通信はアマチュア無線の免許が無くても行える通信方法で、実験にも簡単な部材で出来るので、誰でも出来る無線通信として、興味深いお話でした。
最後に、電気通信大学のUEC コミュニケーションミュージアムの見学会が行われ、大変貴重な資料を見ることが出来ました。
解散は夕方の6時過ぎになり、朝から無線一色の一日でした。
講座の様子はJARLのホームページにも記載されています。
宜しければご覧ください。
2013年09月24日
JARL「マイクロ波入門講座」は盛況でした!
posted by 7L1WQG at 20:32| Comment(0)
| アマチュア無線
2013年09月22日
明日はマイクロ波入門講座
明日は京王線調布駅近くの電気通信大学で「マイクロ波入門講座」が開催されます。
9:30から受付開始です。
一部、プログラムの変更も有りますが、たいへん貴重な講義が聴けると思います。
私も主催者側のマイクロ波委員として参加していますので、見かけたら声でもかけてください。
皆様お待ちしております。
7L1WQG
posted by 7L1WQG at 23:51| Comment(0)
| アマチュア無線
2013年09月04日
JARL「マイクロ波入門講座」の案内
JARL 一般社団法人日本アマチュア無線連盟の主催で「マイクロ波入門講座」が開かれます。
講座は無料です。事前申し込み制なので、受講希望の方は申し込みをしてください。
●主催 一般社団法人日本アマチュア無線連盟 マイクロ波委員会
国立大学法人電気通信大学 先端ワイヤレスコミュニケーション研究センター
●日時 平成25 年9 月23 日(月)祝日 9:50 〜 16:20
●場所 電気通信大学 創立80 周年記念会館「リサージュ」
(東京都調布市調布ヶ丘1-5-1、電気通信大学キャンパス内)
詳しくは下記のPDFをご覧ください。
マイクロ波入門講座のご案内
講座は無料です。事前申し込み制なので、受講希望の方は申し込みをしてください。
●主催 一般社団法人日本アマチュア無線連盟 マイクロ波委員会
国立大学法人電気通信大学 先端ワイヤレスコミュニケーション研究センター
●日時 平成25 年9 月23 日(月)祝日 9:50 〜 16:20
●場所 電気通信大学 創立80 周年記念会館「リサージュ」
(東京都調布市調布ヶ丘1-5-1、電気通信大学キャンパス内)
詳しくは下記のPDFをご覧ください。
マイクロ波入門講座のご案内
posted by 7L1WQG at 18:12| Comment(0)
| アマチュア無線
2013年09月03日
準天頂衛星システム(QZSS)とアマチュア無線 その後1
準天頂衛星システム(QZSS)とアマチュア無線の干渉問題(1.2GHz帯)ですが、
総務省の作業部会「情報通信審議会 情報通信技術分科会 衛星通信システム委員会」で
検討が行われています。
まだ、最新の情報がUPされてはいませんが、下記のサイトに情報が出されますので、注視して行こうと思います。
情報通信審議会 情報通信技術分科会 衛星通信システム委員会作業班
この資料からも、関係している会社、団体、の発言、意見、考え等が透けて見える感じがします。
総務省の作業部会「情報通信審議会 情報通信技術分科会 衛星通信システム委員会」で
検討が行われています。
まだ、最新の情報がUPされてはいませんが、下記のサイトに情報が出されますので、注視して行こうと思います。
情報通信審議会 情報通信技術分科会 衛星通信システム委員会作業班
この資料からも、関係している会社、団体、の発言、意見、考え等が透けて見える感じがします。
posted by 7L1WQG at 09:44| Comment(0)
| アマチュア無線
2013年09月02日
ルネサスの高周波デバイスの多くが生産中止に!
アマチュア無線関係で使用されている方も多いと思いますが、ルネサス エレクトロニクス(旧NECなど)のマイクロ波関係の高周波デバイスの多くが生産中止となるようです。
先月、商社からEOFの連絡が入り、リストを見るとマイクロ波関係のデバイスの多くが
生産中止となるようです。
旧NEC関係ですとuPC****シリーズのMMICやNE****関係のGaAsFET、MOSFETの多くが
生産中止のようです。
マイクロ波では性能の良いデバイスで、しかも安価でしたので、これからは入手が困難に
なりそうです。
特に24GHzのLNA等はちょっと困りました。
また、1.2GHz、2.4GHzの中出力MOSも便利だったので、困ったものです。
さすがに1リールストックしても使え切れないだろうし・・・・・
代替品も無いし、思案するところです。
国産の高周波デバイスが少なくなる事は、とても残念です。
先月、商社からEOFの連絡が入り、リストを見るとマイクロ波関係のデバイスの多くが
生産中止となるようです。
旧NEC関係ですとuPC****シリーズのMMICやNE****関係のGaAsFET、MOSFETの多くが
生産中止のようです。
マイクロ波では性能の良いデバイスで、しかも安価でしたので、これからは入手が困難に
なりそうです。
特に24GHzのLNA等はちょっと困りました。
また、1.2GHz、2.4GHzの中出力MOSも便利だったので、困ったものです。
さすがに1リールストックしても使え切れないだろうし・・・・・
代替品も無いし、思案するところです。
国産の高周波デバイスが少なくなる事は、とても残念です。
posted by 7L1WQG at 23:50| Comment(1)
| アマチュア無線
2013年07月29日
静岡県熱海市 滝知山園地駐車場から運用しました
7月28日のペディションデーに合わせて、コスモウェーブアマチュア無線クラブメンバーで「静岡県熱海市 滝知山園地駐車場」から運用しました。
滝知山園地駐車場は伊豆スカイラインの駐車場で、観光スポットとしても有名な場所です。
アマチュア無線の移動運用地でも有名な場所です。
(運用には許可が必要なので、伊豆スカイライン熱海峠料金所で許可を得てから運用してください)
主に50MHzでの運用でしたが、この日はEスポがオープンしており、全国各地の移動局
と交信する事が出来ました。
現地では、他の移動局とアイボールすることも出来ました。
コンテストに参加で移動運用されているとの事です。
この日の運用は、早朝の午前6時から運用して、午前中で終わらせました。
早朝は濃霧で一面真っ白でしたが、徐々に晴れてきました。
滝知山は正面に富士山が良く見える場所なのですが、今回は残念ながら、富士山は全く見えませんでした。
帰り道、箱根大観山で「FMでとばそう会」メンバーの方々とお話が出来て、すばらしい設備を見せていただきました。
430MHzで1エリアと6エリアでの通信実験をしているとの事です。
「FMでとばそう会」メンバーのすばらしい設備
箱根大観山(ターンパイク駐車場)も運用には許可が必要なので、料金所で許可を得て(有料で1日1050円)から運用してください。
たいへん貴重なお話も聞けて、大変有意義な移動運用を楽しむ事が出来ました。
交信、アイボール、していただいた皆様、有難う御座いました。
参加局:7L1WQG JG1JEQ JG1IUA
posted by 7L1WQG at 09:34| Comment(0)
| アマチュア無線
2013年07月17日
200W? ダミーロードの製作 その1
ダミーロードを自作しました。
目指す性能は430MHzで50W以上の耐入力があることです。
今回は510オームの酸化金属皮膜抵抗を10本使用して、極力インピーダンスが乱れない
用に注意して製作しました。
510オーム抵抗は5Wの製品を使用しています。
銅の円板(1mm厚)に円形状に10本の抵抗を並べてハンダしています。
抵抗は向きを交互にしています。
510オーム10本の並列なので、合成抵抗値は51オームとなります。
コネクターはNJで中心線に銅パイプをハンダして、銅パイプを銅の円板にハンダしております。
中心から放射状にRF電流が流れるように設計しています。
SWR特性ですがネットワークアナライザーで測定した結果、DC〜430MHzでSWR1.1の値でした。
十分満足できる結果が得られました。
(500MHz付近からSWRは悪化しますので、1.2GHzには使用できませんでした。)
パワーは430MHzで50Wはまったく問題なく使用できます。
このままでも、ピークで150W以上でもは問題ないと思われます。
金属加工が少し大変ですが、製作には30分もかからずに出来上がりました。
抵抗を銅円板で固定しているので、程よく放熱が出来ているようです。
一個有るととても便利ですので、お勧めですね。
次回はオイル冷却のタイプも製作したいと思っています。
キットの購入はこちらまで。
目指す性能は430MHzで50W以上の耐入力があることです。
今回は510オームの酸化金属皮膜抵抗を10本使用して、極力インピーダンスが乱れない
用に注意して製作しました。
510オーム抵抗は5Wの製品を使用しています。
銅の円板(1mm厚)に円形状に10本の抵抗を並べてハンダしています。
抵抗は向きを交互にしています。
510オーム10本の並列なので、合成抵抗値は51オームとなります。
コネクターはNJで中心線に銅パイプをハンダして、銅パイプを銅の円板にハンダしております。
中心から放射状にRF電流が流れるように設計しています。
SWR特性ですがネットワークアナライザーで測定した結果、DC〜430MHzでSWR1.1の値でした。
十分満足できる結果が得られました。
(500MHz付近からSWRは悪化しますので、1.2GHzには使用できませんでした。)
パワーは430MHzで50Wはまったく問題なく使用できます。
このままでも、ピークで150W以上でもは問題ないと思われます。
金属加工が少し大変ですが、製作には30分もかからずに出来上がりました。
抵抗を銅円板で固定しているので、程よく放熱が出来ているようです。
一個有るととても便利ですので、お勧めですね。
次回はオイル冷却のタイプも製作したいと思っています。
キットの購入はこちらまで。
posted by 7L1WQG at 23:22| Comment(0)
| アマチュア無線
2013年07月16日
ルーフタワーを建てました その1
休みを利用して、 クリエートデザインのルーフタワーCR−45を建てました。
1人で全てを行ったので、結構大変な作業でした。
1人で作業をするので、ルーフタワーの基礎部分から順に組み上げていきました。
3ユニット構造になっているので、予め各ユニットは組み上げておきました。
基礎ユニットを組み上げたら、ワイヤーで支線を張り、しっかり固定します。
足には木材を敷いて有ります。木は防腐処理された物を使用しました。
いわゆるデッキ材です。
以前にツーバイフォー材(米松)を使った事が有りましたが、1年も経たないうちに
ボロボロになっていました。
その後、脚立とはしごを使い、上部のユニットを組み立てて行きました。
もちろん、作業には安全性を考えて、安全帯を付けて作業しました。
4mのマストパイプは予め、タワーの中に入れておきました。
最後のユニットには、前もってマストベアリングと4本のワイヤーを取り付けておきました。
ワイヤーの端末処理はまだしていない。
トップの支線が張り終わり、朝から初めて、夕方には何とか組み上げる事が出来ました。
何本のボルトナットを締め付けた事か、炎天下の作業もあって、夕方にはクタクタでした。
それでも、以前、同じルーフタワーを組み立てた事があったので、13mmのラチェットレンチと
メガネレンチを用意していたので、その点は順調でもありました。
これから、ローテーターを取り付けて、アンテナ設置になりますが、中々時間が取れないので
いつになる事か・・・・
また順次、記載したいと思っています。
1人で全てを行ったので、結構大変な作業でした。
1人で作業をするので、ルーフタワーの基礎部分から順に組み上げていきました。
3ユニット構造になっているので、予め各ユニットは組み上げておきました。
基礎ユニットを組み上げたら、ワイヤーで支線を張り、しっかり固定します。
足には木材を敷いて有ります。木は防腐処理された物を使用しました。
いわゆるデッキ材です。
以前にツーバイフォー材(米松)を使った事が有りましたが、1年も経たないうちに
ボロボロになっていました。
その後、脚立とはしごを使い、上部のユニットを組み立てて行きました。
もちろん、作業には安全性を考えて、安全帯を付けて作業しました。
4mのマストパイプは予め、タワーの中に入れておきました。
最後のユニットには、前もってマストベアリングと4本のワイヤーを取り付けておきました。
ワイヤーの端末処理はまだしていない。
トップの支線が張り終わり、朝から初めて、夕方には何とか組み上げる事が出来ました。
何本のボルトナットを締め付けた事か、炎天下の作業もあって、夕方にはクタクタでした。
それでも、以前、同じルーフタワーを組み立てた事があったので、13mmのラチェットレンチと
メガネレンチを用意していたので、その点は順調でもありました。
これから、ローテーターを取り付けて、アンテナ設置になりますが、中々時間が取れないので
いつになる事か・・・・
また順次、記載したいと思っています。
posted by 7L1WQG at 14:30| Comment(0)
| アマチュア無線
2013年07月01日
ISSから生中継?ISS HAM TV
メーリングリストによりと、8月にJAXAこうのとり4号機 HTV-4でISSのESA実験棟コロンバスに載せられるHAM TVの設備が打ち上げられるそうです。
送信周波数は2422MHz/2437MHzのようです。
映像はDVB-S方式のようで、海外のチューナーとダウンコンバーターが有れば受信できそうです。
送信方式は下記のようです。
Data Rate922kbps
ReedSolomon188/204
ModulationQPSK
FEC1/2
SymbolRate1000kbaud
Carrier's occupiedbandwidth1.35MHz
90cmのパラボラで受信が可能なようですが、ISSは速度が速いので追尾に工夫が必要なようです。
詳しくは、JE9PEL 脇田OMのホームページのNo793に記載が有るので、興味がある方はご覧ください。
今から準備すれば間に合うかな?
送信周波数は2422MHz/2437MHzのようです。
映像はDVB-S方式のようで、海外のチューナーとダウンコンバーターが有れば受信できそうです。
送信方式は下記のようです。
Data Rate922kbps
ReedSolomon188/204
ModulationQPSK
FEC1/2
SymbolRate1000kbaud
Carrier's occupiedbandwidth1.35MHz
90cmのパラボラで受信が可能なようですが、ISSは速度が速いので追尾に工夫が必要なようです。
詳しくは、JE9PEL 脇田OMのホームページのNo793に記載が有るので、興味がある方はご覧ください。
今から準備すれば間に合うかな?
posted by 7L1WQG at 20:51| Comment(0)
| アマチュア無線
2013年06月24日
バーチャルレーダー・microADSB その1
先月、ブルガリアに発注していた「バーチャルレーダー・microADSB」が到着しました。
早速、インストールして、表示させてみました。
付属のアンテナは1階のドアに付けて付けてみると、早速受信を始めて、表示されました。
(マグネットマウントの小さなアンテナです)
アンテナの設置場所が1階でマンションとマンションに挟まれた非常に悪い場所なのですが、
感度が良いのか、電波が強いのか、近くの航空機なら問題なく受信できました。
本格的なソフトに比べると、簡易な画面ですが十分楽しめます。
100円ライターほどの小さなユニットで電源はUSB供給なので、持ち歩きにも便利でしょう。
説明書は全て英文ですので、全ての機能は解りませんが、少しずつ調べてみたいと思います。
全画面の様子(設定で画面表示は変わります)
posted by 7L1WQG at 17:08| Comment(0)
| アマチュア無線
2013年05月14日
アウトドア・移動運用セミナーに参加
2013年5月12日 アウトドア・移動運用セミナーに参加しました。
今年も栃木県真岡市の「自然教育センター」で開催されました。
前日まで雨でしたので、天候が心配でしたが、セミナー当日は快晴になり
ました。
セミナー参加者のアンテナ群!
木陰に椅子を並べて、熱心に講演を聴いておりました。
今年も100名以上の参加があり、盛況なイベントとなりました。
今年も栃木県真岡市の「自然教育センター」で開催されました。
前日まで雨でしたので、天候が心配でしたが、セミナー当日は快晴になり
ました。
セミナー参加者のアンテナ群!
木陰に椅子を並べて、熱心に講演を聴いておりました。
今年も100名以上の参加があり、盛況なイベントとなりました。
posted by 7L1WQG at 20:58| Comment(0)
| アマチュア無線
2013年03月15日
マイクロ波のパワー測定 HP435 その2
前回は、測定の準備まで説明しましたので、今回は実際の測定を記載します。
測定にはパワー計とパワーセンサーが必要と記載しました。
パワーセンサーは8481Aがマイクロ波測定には一般的なので、このセンサーを使った手順とします。
8481Aパワーセンサーは10MHz〜18GHzまでの周波数で使用する事が出来ます。
最大入力は300mWですが、435パワー計との組み合わせでは、100mWまでと考えてください。
アマチュアバンドのマイクロ波帯では、1.2GHz、2.4GHz、5.6GHz、10GHzまで測定する事が可能です。
先ほども記載した様に、100mWまでしか測定できないので、測定電力を上げるためにはアッテネーターを挿入して使用します。
推奨は18GHzで30dBのアッテネーターです。
アマチュア無線では12.4GHzまでの8491Aでよいと思います。
8491Aアッテネーター 写真は6dB
8491Aアッテネーターは最大入力電力は2Wまでなので、マイクロ波には良いと思います。
もう少し大きな電力を計測したいときは8498Aを使用するとよいでしょう。
最大入力電力は30Wで18GHzまで使用できるので、アマチュア無線の1.2GH以上のバンドでは、問題なく使用できます。
推奨が30dBアッテネーターと言いましたが、これは30dBは、整数で1/1000ですので(近似値)、ちょうど単位を読み替えるだけですみます。
つまり1mWレンジで測定して、フルスケールを1Wと読み替えればよいのです。
また、間違えて10Wの電力を入力しても、パワーセンサーには10mWしか入力されないので、高価なパワーセンサーを壊す事がありません。
(アッテネーターは壊れる可能性が有ります)
つまり、パワー計の保護機能としても有効です。
更に、アッテネーターが静電気等の高電圧に対しても、ある程度の保護をしてくれるので、パワーセンサーには必ずアッテネーターを常時つけておく事を推奨します。
測定方法ですが、パワーセンサーにアッテネーターを接続して、測定するパワーに応じたレンジにパワー計のレンジダイヤルを合わせます。
通常は1mW〜10mWにしておくと良いでしょう。
その後、もう一度ZEROボタンをおして、無線機等に接続して測定します。
30dBのアッテネーターを使用して、10mWレンジで2mWの値だった場合は、測定出力は2Wとなります。
何度か測定していると、パワーセンサーの温度変化で、ゼロの位置がずれる事が有りますので、測定する前にZEROボタンを押して、リセットしてください。
パワー測定は、マイクロ波の基本ですので、必ず覚えてください。
ここで注意点が有ります。
パワーセンサーは広帯域でパワーを測定しますので、アンプなどの調整で使用しているとき、その出力が必ずしも調整したい周波数の出力とは限りません。
つまり、アンプの発振とかが有っても、スプリアスが有っても一緒にパワーを測定してしまいます。
その為に一番パワーが出るようにアンプを調整したつもりでも、実際はアンプが発振していたなんて事は良く有ります。
パワー計は万能ではないので、この辺も注意しながら測定してください。
posted by 7L1WQG at 12:12| Comment(0)
| アマチュア無線
2013年03月11日
マイクロ波のパワー測定 HP435
今回は具体的に測定方法を書きたいと思います。
但し、アマチュア的な簡易な方法ですのでご安心ください。
装置は、パワー計はHP435 パワーセンサーは8481Aを例にします。
HP435Bパワー計
8481Aパワーセンサー
まず、パワー計本体とセンサーケーブル、パワーセンサーを接続します。
(必ず電源はOFFで)
パワー計本体のレンジを100mWにします。
この時に、435本体の指示針が0になっている事を確認します。
ずれている場合は、メーター下のトリマー(RANGE表記の上)で0に合わせます。
ここで初めてパワー計本体の電源を入れます。
センサーは送信機等に接続しないでください。(オープン状態)
針が大きく振れる時もありますが、そのまま放置します。
数分時間をおきます。(温度を順応させる)
435本体の「ZERO」ボタンを押します。(1秒くらい)
435本体の指示針が0になった事を確認します。
もしずれているときは、もう一度「ZERO」ボタンを押します。
(もしここで指示針が0にならない時は、故障があるかもしれません。)
パワー計本体のレンジを1mWにします。
435本体の指示針が0である事を確認します。
もしずれているときは、もう一度「ZERO」ボタンを押します。
指示針が0になったら、8481Aパワーセンサーを435の前面にある、NJコネクター
「POWER REF」に接続します。
435本体の「CAL FACTOR」を通常は100%にします。
この値は8481Aパワーセンサーに「Ref CF ***%」と記載があるので
その値とします。
パワーセンサー8481A
この時に、指示針が「CAL」になっていれば問題ありません。(1mW)
ずれている場合は、「CAL ADJ」のトリマーをドライバーで回し、指示針が「CAL」
になるように合わせます。
(もしここで指示針がCALにならない時は、故障があるかもしれません。)
ここで準備は終わりです。
ここまでで、ZEROアジャスト、CALアジャストが調整出来ない場合はパワーセンサーが壊れている事が多いです。(センサー素子の劣化、破損)
また、パワー計本体の「POWER REF」が正確に50MHz 1mWの出力でないと
測定する値が違ってしまいます。
指示針が不安定に左右に動く場合は、パワー計本体の接触不良か内部基板の劣化、パワーセンサーの劣化が考えられます。まれにセンサーケーブルの不良もあります。
パワーセンサーのセンターピンは指で触れないようにしてください。
これは高周波測定機の全てに当てはまりますが、人体の静電気で壊れる事が有ります。
高価な測定機も一瞬で壊れる事になります。
特に冬場は要注意です。
次回は実際の測定を記載しようと思います。
posted by 7L1WQG at 11:50| Comment(0)
| アマチュア無線
2013年03月06日
マイクロ波のパワー測定
アマチュア無線で、マイクロ波のパワー測定するには、どうするか?
アマチュア無線のマイクロ波入門バンドとしては、1.2GHz帯ですが
2.4GHz帯までは市販でSWR計が販売されています。
2.4GHz帯SWR計
パワー測定は、SWR計とダミーロードが有れば簡単に測定できます。
では、それ以上のバンドではどの様に測定するのですが、
5.6GHz帯、10GHz帯、24GHz帯までは、比較的に簡易に測定できます。
簡易と言っても、アマチュア無線用のSWR計は存在しません。
また1.2GHz帯、2.4GHz帯のSWR計を使っても、全く測定は不可能です。
マイクロ波帯ではアマチュア無線で言う「SWR計」は一般的には存在しません。
通常は、終端型パワー計を使用します。と言っても、アマチュア無線用は有りません。
そこで、いわゆる業務用の測定機を使用するのですが、新品はとても高価です。
ちょっとしたパワー計でしたら、軽自動車を買えるほどの金額になります。
そこでアマチュアでは、中古の測定機を探して使用します。
終端型パワー計と言っても、ほとんどのパワー計は本体とセンサーが分離しています。
パワー計のセンサーは、周波数、測定パワー、によって数種類用意されているので、
測定に合致したセンサーを探します。
また、センサーとパワー計本体を接続するケーブルは別売なので、これも必要です。
よく使われるパワー計はHP、アジレントテクノロジー製の製品です。
品番で言うと HPの432、435、437などの製品です。
437Bパワー計本体
高い周波数まで測定できるセンサーほど高価になっていきます。
8481A 18GHzパワーセンサー
18GHzまで測定できるセンサーでは、中古の整備品で3万円〜10万円程度になります。
また、パワー計本体も中古の整備品で3万円〜10万円程度になります。
但し、HP432、435等の古い製品などは、かなり安く販売されています。
435Bパワー計本体(アナログ表示なので、アマチュアには使いやすい)
また、オークションなどで格安に売られている事も有りますが、殆んどが保障なしですので
初めて購入するには、お勧めできません。
もしオークションで購入するときは、動作すればラッキーと言う気持ちで買ってください。
中には動作確認済みという製品も有るので、探してみるのも良いでしょう。
また、中古品を購入するときの注意ですが、品物によっては測定値が大きくずれている事が
よく有ります。
物によっては、100%以上値が違う事がよく有ります。
(測定機の専門店で購入した場合は、問題ありません)
特に古い測定機は、値が正確でない事が多いので、可能であれば、正確な測定機を持っている方に調べてもらうと良いでしょう。
ちなみに、アマチュア無線用のSWR計ですが、測定誤差は新品でも10%以上有る事が
多々あリますので、目安として考える方が良いと思います。
校正された業務用のパワー計は測定誤差は数%以内で、外気温などの環境条件の違いが有っても、測定時に校正する事が可能です。
私が仕事で使用している測定機は、ほとんど毎年校正して使用しています。
古い中古の測定機を調べると、3dB以上値がずれている事は良く有ります。
次回は、実際に測定する方法を記載してみたいと思います。
posted by 7L1WQG at 13:23| Comment(0)
| アマチュア無線
2013年03月01日
準天頂衛星システム(QZSS)と1.2GHz帯アマチュア無線 その2
準天頂衛星システム(QZSS)と1.2GHz帯アマチュア無線との干渉問題について
JARLアマチュア無線連盟の「第10回理事会報告」で話し合われた事が、
報告書として、公開されました。
詳しくは下記に記載されています(JARL会員専用)
http://www.jarl.or.jp/new.htm
これからも、この問題に注視していく必要が有ります。
準天頂衛星システム(QZSS)とアマチュア無線 についての詳細は
http://www.jarl.or.jp/Japanese/2_Joho/qzss.htm
posted by 7L1WQG at 10:02| Comment(0)
| アマチュア無線
2013年02月28日
フェーズシフター
「フェーズシフター」という名前はあまり馴染みがないかも知れません。
日本語で表記すると「位相器」と言われる製品です。
アンリツのフェーズシフター(マイクロ波用)
無線の電波も波なので、空中やケーブルの中を電波が進むときに波となって進みます。
その場合、環境や同軸ケーブルの種類によって、また回路によって、電波(波)の
進む時間が違います。
アマチュア無線などでは、マッチングが取れていないアンテナをSWR計で測定すると
当然、悪い値を示すはずです。、しかしSWRとは電波が進む波と、反射して戻ってくる
波の比較値ですから、ケーブルの長さによってはちょうど波を打ち消すことが有ります。
(その場合はSWR計は良い値を示す)
アマチュア無線を長年楽しんでいる方には、感覚的にも電波が波であることが解ると思います。
機器、回路によっては、波(位相)がちょうど良い位置になるように調整したいことが有ります。
その様なときに「フェーズシフター」を使って位相を調整します。
特にマイクロ波では、回路上の位相は長さにすると、とても短く簡単に位相を調整できません。
例えば30MHzでは1/4ラムダの長さは2.5mですが、逆に3GHzの1/4ラムダ
の長さは2.5cmで30GHzの1/4ラムダの長さは2.5mmです。
(波長短縮率は考えていません)
もし10GHz帯で1/10ラムダの位相を調整する場合、同軸ケーブルの長さで調整する
様なことは、殆んど不可能になります。
この様な場合に「フェーズシフター」は非常に便利になります。
マイクロ波用のフェーズシフターは色々な形状の物があり、機械的に位相を調整する製品以外
にも、電気的に位相を調整する機器も有ります。
SAGEの26.5GHzフェーズシフター
アマチュア無線ではあまり使用されませんが、プロ用の機器や測定器などの回路に見かける
事があります。
高周波のジャンクなどを見たときにでも、探してみてください。
posted by 7L1WQG at 21:31| Comment(0)
| アマチュア無線
2013年02月26日
SMA−Rコネクターの加工に注意
高周波アンプ等でよく使われる、SMA−Rコネクターですが、
パネルに付けたり、基板に付けたりするときに、センターピンが少し長くて
カット(切断)しなければならない時が有ります。
このときに注意ですが、センターピンは非常に硬い金属で出来ています。
(主にカッパーウエルド)
その為に、安易に電工用の小型ニッパーで切断しようとすると、ニッパーの刃が
簡単に欠けてしまいます。
もし切断するときは、大型のニッパーを使うか、糸鋸で切断してください。
ほんの少し削るときは、紙やすりを使うと、上手に削れます。
ちょっとした事ですが、ニッパーを壊さないように、上手く加工してください。
posted by 7L1WQG at 12:03| Comment(0)
| アマチュア無線
2012年12月21日
準天頂衛星システム(QZSS)と1.2GHz帯アマチュア無線
最近、アマチュア無線の各方面でもこの話題が取り上げられてきました。
今月号のCQ誌にも記事が載っています。
準天頂衛星システム(QZSS)とアマチュア無線との共用は難しいと思われます。
このままでは、30万人のアマチュア無線愛好家、更には電子分野の教育、学術的にも
大きな影響が出ることは必須です。
内閣府では意見募集を行っていますので、問題が有ると思われる方は意見を内閣府まで述べてください。
意見募集は12月25日までです。
意見は匿名でも行えます。 簡単なフォームに記載します。
準天頂衛星システム(QZSS)とアマチュア無線 についての詳細は
http://www.jarl.or.jp/Japanese/2_Joho/qzss.htm
内閣府は
http://www8.cao.go.jp/space/plan/public_comment.html
意見提出は
https://form.cao.go.jp/space/opinion-0001.html
目次は測位衛星の欄でよいと思います。
この問題はアマチュア無線だけの問題ではなく、納税者としても注視していく必要が有ると思います。
posted by 7L1WQG at 16:32| Comment(0)
| アマチュア無線
2012年12月17日
IC−1275 1.2GHzオールモード機の修理
先日、1200MHz帯オールモード機「IC−1275」が壊れたと
もってこられた方がおりました。
突然、受信感度が悪くなったと言う事です。
アイコムでは修理は受け付けないようで、困って持ってこられました。
SGを接続して検査してみると、CWモードで−80dBmで辛うじて受信音が
聞こえる程度でした。
これはではかなり悪い受信感度です。
ブロック図を見てみると、症状からして初段のFETが壊れていそうです。
IC−1275の初段はMGF1302のGaAsで、定評のあるデバイスです。
しかし、残念ながらこのFETは生産終了で、入手は困難です。
そこで、特性の似ているFHX35LGと交換することにしました。
RFユニットは本体の上蓋を外すと、右側にあります。
矢印のQ7がMGF1302です。
FETは裏側からハンダしてあるので、基板を外して裏から外します。
パターンに注意して、慎重に外して交換しました。
再度、組み立てて、接続に問題がないことを確認してから、SGで感度調整を行いました。
基板上にはBPFも有るので合わせて再調整を行いました。
感度は驚くほど良くなり、CWモードで−140dBmでも聞こえるようになりました。
約2時間ほどで修理完了となり、お返ししました。
このリグはとても性能が良いので、まだまだ使っていただけそうです。
ちなみに送信パワーは13.8Vで11Wのパワーでした。
(ここに記載しているのは個人の改造した記事ですので、当然ながらメーカーの補償等は一切受けられなくなります。同様の改造をする方は自己責任でお願いします。)
posted by 7L1WQG at 15:24| Comment(1)
| アマチュア無線
今年最後の移動運用
今年最後になる、移動運用を埼玉県比企郡ときがわ町の堂平天文台で行いました。
2012年12月15日〜16日 JCG:13008
堂平のパノラマ写真を作ってみました。関東平野が一望できます!
↓写真をクリックすると拡大します。↓
7MHz〜1200MHz帯で運用を行い、多くの方々と交信していただきました。
有難うございました。
運用局:7L1WQG JG1JEQ JG1IUA JQ1ZAQ
2012年12月15日〜16日 JCG:13008
堂平のパノラマ写真を作ってみました。関東平野が一望できます!
↓写真をクリックすると拡大します。↓
7MHz〜1200MHz帯で運用を行い、多くの方々と交信していただきました。
有難うございました。
運用局:7L1WQG JG1JEQ JG1IUA JQ1ZAQ
posted by 7L1WQG at 14:59| Comment(0)
| アマチュア無線