2018年04月19日

10GHz帯トランスバーターの修理

10GHz帯トランスバーターの修理

マキ電機製の10GHz帯トランスバーターの修理依頼があり、修理しました。

症状は送受信できない、キャリコンが動かない等でした。
開けてみると、内部の基板は初期型で古いものでした。

調べてみると、ワンボード基板の78N05と78N08が壊れていました。
早速、交換しても動作しません。
調べていくと、FETがデッドショートしていました。

LOのFETを外して見ると、電源は入りました。

送信すると、またショート。
これもFETを外して、解決しました。

ダイオードミキサーですが、これも壊れていました。

症状から考えると、IF入力1Wの所、10W以上を入れたのだと思います。
それで、ミキサーが壊れ、更にLO、送信側のFETが一気に壊れてショートして、レギュレーターが加熱して破損したと思われます。

LOとRFのFETにはDC8Vが印加されており、規格電圧を遥かにオーバーして使用しています。

オーバーパワーでFETが壊れてショートして、バイアスも0Vになり、次々にFETが壊れていった感じです。

RF側はドレインに抵抗が入っていません。その他のFETもドレインとバイアス抵抗は10オームでした。
FETがショートすると、10オーム抵抗でも、800mAも流れます。
抵抗なしの場合は、完全ショートになり、電源周りが壊れます。

FETはMGF1302とその他は解りませんでした。

修理は、レギュレーターを5Vに交換して、FETを全て交換。
レギュレーターは78N05(300mA)では電流不足なので、78M05に交換しました。

バイアス等の抵抗値を変更、調整VRはへたっていたので、交換、ミキサーダイオードはユーザーが手持ちが有ったようで交換できました。

ここで困ったのが、LOの周波数が8960MHzでIFが1280MHz

これは、ダイオードミキサーの場合、1280MHzの逓倍周波数とRF周波数が一致してしまい、問題が起こります。
水晶が56MHzです。(推奨は55.9MHz IF1296MHz)

これは仕方ないので、IF周波数をずらして調整しました。

このトランスバーターはパワーアンプが無いタイプでしたので、当初の出力は-20dBmでしたが、調整後約10dBmまで改善しました。

RX側も回路定数やデバイスも交換して、-100dBmの信号も余裕で聞こえるようになりました。

但し、この基板は非常に不安定で調整はとても困難でした。
(基板パターンの問題か?)

このメーカーのトランスバーターの同軸配線はコネクターを使わず、直接ハンダ付けなので、一度分解して、コネクターを付けてからでないと、調整が困難です。

(写真は掲載しません、ご了承下さい)
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2018年03月15日

430MHz帯直下型プリアンプ

430MHz帯直下型プリアンプ

最近、ある方から430MHz帯直下型プリアンプを入手しました。
イタリアの製品で新品です。

スペックは
ローノイズ、ゲイン20dB、最大500Wまで使用可能
と記載がありました。

測定してみると、ゲインは13dBで発振していました。
壊れているのかと・・・

分解して内部を見てみると、同軸リレーはトヨツーの基板用で
とても500Wは無理なもの、良くても100Wが限界のスペック。

FETは3SK177で一般的な回路で、NFは1以上(1.5以上か?)有ると思われます。

ゲインは回路構成を見てみると、13dB程度で妥当な様です。
(カタログには20dBと記載)

発振の原因は3SK177のバイアス調整不良と、基板の取り回しが悪いためでした。
回路の改造と調整で、まともに使用できるようになりました。

商品は外観の見た目はよく出来ており、スペック表もかなり良いことを書いているのですが、これでは・・・・?
測定機を持たない一般的なアマチュアの方では、チョット感度が悪いなで終わってしまうかも知れません。

今回、敢えて写真は掲載しませんが、この様な製品も有るのですね。
posted by 7L1WQG at 00:00| Comment(0) | プリアンプ・LNA

2018年03月08日

クロック周波数の波形

クロック周波数の波形

クロック周波数の波形が矩形波の場合はスプリアスが多く含まれています。
BPFやLPFでスプリアスを除去するとサイン波に近い波形になります。

今回は、8MHzのクロック(手持ちが8MHzしか無いので)で矩形波を発生させてオシロで見てみました。

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8MHzのクロック

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8MHzの矩形波をスペアナで測定。
周波数範囲:0〜200MHz
非常に多くのスプリアスが含まれていることが解る。


そこに21MHzのLPFを挿入して同じように波形を見てみました。

28684926_2005349776405045_6773754521758026625_n.jpg
21MHzのLPFを挿入した場合。
LPFはミニサーキットの「SLP-21.4」
波形のひずみは2,3倍高調波が含まれているため。


オシロスコープはインピーダンス50オームで取り込んでいます。

10MHzクロックの場合はもう少し波形はきれいになると思います。
(最良の方法はBPF挿入です。)
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2018年02月25日

5.6GHz帯バンドパスフィルター製作の続き

5.6GHz帯のバンドパスフィルターの製作の続き。

通過損失を1dB以内に抑えたかったので、大幅に小型化です。

56bpf-6.jpg

56bpf-5.jpg

中心周波数:5760MHz
通過損失:0.23dB
4480MHzで約-35dBc 
ネットアナのスパンは4GHzで測定しています。

56bpf-4.jpg

フィルターの全長は40mmです。
通過損失を大幅に減らせましたが、やはりスカートの
切れは悪くなりました。

まあ、送信用で有れば、これでも十分かも知れません。
小さいので、機器内蔵には良いと思います。
製作するのも、とても楽です!!

久しぶりにバンドパスフィルターを製作しましたが、
ちょっとしたコツが合って、ネジの締め方や、エレメントの
長さや太さ、調整が通過損失に大きく影響します。

材質も影響有るのですが、手軽に購入できる部品で
安価に製作するのでは、どうしても性能に制限が出てしまいます。

プロのように、キャビティや共振棒やコネクターも銀メッキ
できれば、もっと特性は良くなると思います。

リターンロスも測ってみました。
中心周波数で-27dBでした。

56bpf-7.jpg

これなら、問題なく使えそうです。

posted by 7L1WQG at 00:00| Comment(0) | アマチュア無線

2018年02月23日

5.6GHz帯バンドパスフィルターの製作

5.6GHz帯のバンドパスフィルターを製作してみました。
通過損失を1dB以内に抑えたかったのですが、少しオーバーです。
また寸法を変えて製作してみます。

中心周波数:5760MHz
4480MHzで約-80dBc
ネットアナのスパンは4GHzで測定しています。

56bpf-1.jpg

フィルターの全長は80mmです。
共振棒は有り合わせのネジなので、少し長めです。

56bpf-2.jpg

56bpf-3.jpg
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